ケチな発想とHamstickの出会い

開局以来50有余年、仕事に追われていた時代を除き細々と続いている道楽と言うより続けた道楽の根底にはケチケチ発想があります。生まれ育った時代が物の無い我慢の世代ですから物を大切にします。
開局は自作機、終段管UY-807で7MHz.AM.10Wの免許、国内QSOに不満はありませんで楽しい時代でした。
自作機が活躍するこの感動はキットでの組み立てを除いて現代のハムには味わえない味わいです。
仲間が増え混信を避けるため次々と新天地(バンド)を求めての結果が現在なのです。
この間、機器の自作をあきらめメーカーの機器を購入したものの如何に効率良く楽しむか?を求め続けました。従ってパワーアップを考えた事も無く、昨今の高出力機器の出現にかなりの抵抗があります。

ハムの真髄には、可能な限り小さな出力でより遠くの局との交信技術にありませんか?
ですから電信が残っている所以でもある訳です。
世界的にも叫ばれている省エネを忠実に実践すれば、趣味なのですから無線連盟認定のQRPパワー程度に戻るべきでしょう。Highパワーでの交信は技術とは言いがたい。

V・Uでは台地にパンザマストを設け遠距離はビームで、ローカルとはGPで何時も最小出力で楽しんでいました。
加齢と共にアンテナのメンテが出来なくなると同時に庭の手入れが困難となったのを機会に,アンテナの踊り場に住む事としました。
つまり、マンション住まいと言う転換をしました。
元来、庭の手入れが好きではなくアンテナの設置が目的でしたからマンション暮らしは快適です・・・が
ローテータで360度対応出来ていたのに死角が出来た!!
ものは考え様です、アンテナの調整は好きな時可能だ。
台風や雷で悩むことが無くなったのです。
物事は良い方向に回っています。
住めば都とは良く言ったものですね。
 逃げたはずのHFに戻る気になったのはFT-817との出会いです。しかし最大出力5WはローカルとのQSOもままならず悩みを深めたのです。悩むたびに新たな挑戦が始まるのです。折角の高さを利用出来ないだろうか?アパマン・ハム・ハンドブックを参考書に市販のモービルアンテナで挑戦するもその成果はイマイチでした。
販売店の口車に乗り高価なアンテナの採用は間違い!!
アンテナの踊り場に居る事を忘れていたのです。
アンテナの効率を考えると面倒でもモノバンドアンテナ以外考えられない。タイミング良くローカル局の紹介でHamstick Antに出会ったのです。

旧ホームのアンテナ

マンションのループアンテナ