私の場合、ベランダは3方にあります。当初シャックに近い手摺に取り付けました。しかしカウンターポイズなどアース対策を講じたのですがSWRが2程度までで気に入らず、取り付け金具は3箇所にまで拡大しながら実験を繰り返しました。
FT−817を使いQRP(5W以下)での運用を目標とするとアンテナは既に短縮型ですからSWRは1.1以内とする事を条件としました。
アンテナユニットの内蔵チューナーでSWRの調整中アンテナの設置場所を移動させるとSWRが大きく変化する現象を発見したのです。(2006年暮)
しかもバンドを変えても良好な点は同じだったのです。カウンターポイズ相当のケーブルを外しても関係の無い事まで判明したのでした。現在念のため電源コンセントのアースに接続しています。
ベランダのコーナーにアンテナを設置出来ないか・・?残念ながらSWRが落ちないのです。
同じ苦労を重ねていらっしゃる方も多いはずです、情報交換をお願いします。

                 SSB・QRP(3W)交信の成果(追加記入します)

    JA1QC局HF帯の装備紹介
hamstick antenna の対応バンドは40m、20m、17m、15m、12m、10m、6mの7バンド
アンテナの地上高は33Mと高さだけは文句なし、ベランダ手摺りより水平設置、先端東南東向き。
トランシーバーはIC−703(10W機)で送信出力を5Wに設定、更に最大出力を3Wに絞り運用する。
電源は常時12V、21A/Hの車載用バッテリー2個をパラレル接続、停電時でも運用可能。

 ◎2013年 相変わらずコンデションの向上が見られず、お陰でS・LoopAntに没頭出来そう。
モノバンドアンテナはバンドの移動が容易で無い欠点がある。今回のLoopAntは遠隔装置で4バンドのカバーが可能、コールのタイミングを失わぬ仕掛けで大いに期待しながら試験中です。

 ◎2012年 期待しているサイクル24は黒点数だけを追うと日毎に低下の傾向にあります。
昨年後半は国内のコンデションが良くなく代わりに国外との交信が予想以上に良く出来た。
この調子で年頭の目標をアフリカとの交信と決めたのではありますが・・・・。
2月に入っても15mだけ聞こえる日々だが国内は殆ど入感しない。国外局の信号も弱く積極的にコールしてもQRZに至らない場合が多い。
Sが7を越えた局とは交信可能である事は以前から体験済みです。昨年末発注していた新しいQSLも出来上がり送付先を求めているのだが思うように行かない。結局2月はWの2局と交信出来たのがラッキー。
結局前年と同様なコンデションとなり期待したサイクル24はオアズケなのでしょうか。
6月25日、ハイバンドで国内が長時間にわたり安定的に開けたがQRPではQRMとなって不利な状況が生まれた。今年の夏はDXについては不作の結果が決定的でした。10月末突然LUと交信出来た程度で寂しい秋を迎えました。DXは聞こえはするもののコールに反応のないコンデションが続いています。
結局この秋は交信を諦めスモールループアンテナシステムの制作に没頭するハメになりました。

 ◎2011年を迎え太陽黒点の上昇を期待しているが予報は思わしくない。
3月28日スケヂュールも無くサイパンの同一局と3時間で(17m・15m・12m・10mバンド)4バンドQSOが出来た。30日15m,17mバンドが開け賑やかだ、15mでW6との交信も出来た。四月に入り国外は入感はあるものの交信は困難と判断出来る程度、一方国内も聞こえ初めてはいるが例年ほど良くない。
この際アンテナの設置方法の改善とチューニングアップをすることとしました。
内容については "hamstick" をご覧下さい。
10月に入り黒点数も日毎に増える傾向からハイバンドがアクティブとなった。パイルの中では勝ち目が無い事から深く静かに潜行してはフェードアウトの憂き目が続きます。早朝受信だけでは南米からカナダ方面まで開けている。10月18日10mバンドでW6との交信が出来た。
11月3日サイクル19で交信したLUが17mで聞こえラッキーな事に交信出来た。更に8日15mでI4との交信が出来た。12月に入り黒点数は下がり気味、12月1日15mバンドでOK2チェコに続き2日北米とも交信が出来た。
例年この季節は静かな時期なのに黒点の効果か年末の29日、15mでCXウルガイが聞こえた。早速ダメモトとコールの結果交信に至った。
今年は早い時期から国内が不調だったがオセアニアを含む海外交信が多数出来、カードが不足してきた事も有りカードを新調することにした。
Hamstick Antenna System をダシに78歳の人相入りのQSLカードは新年から送付する予定だ。

 ◎2010年1月、17mバンドでVKやDUの聞こえる日があるが呼んでも無理な状況。
2月22日夕刻DF9のCQJapanが聞こえSの上がるのを待ったがフェードアウト。
今年は12mバンドを主にQRVの計画であったが前年まで好調だったバンドまで絶不調。
5月に入り眼前の工場からのノイズは17mバンドを集中的に妨害する。
調査依頼に対応してくれた総務省電波管理部担当官の見解は、電波として計測不能と言う理由で門前払いとなった。
PLCをはじめ今後この手のノイズは増えるばかりでハムの高出力化は避けられないのか残念だ。
ノイズの中8月31日、EY7(タジキスタン)に拾って貰い、9月10日ノイズの休止中に昨年同様F5の局と交信出来た。
9月12日南極局8J1RLとの交信が出来た!QRP局優先の気遣いのお陰で念願の最長距離交信だ。
何れも17m。
秋のコンディションアップを期待したがオセアニア各島との交信程度で年を越してしまった。

 ◎2009年に入り昨年同様彼岸の前からヨーロッパが聞こえ始めた。
9月20日の夜半は17mバンドで長時間にわたり安定した信号から、ついにGI3(北アイルランド)と交信が出来た。
更に台風18号通過の10月9日念願のフランスF5との交信が実現した。
今年は17mバンドが賑わった様だ。
不思議なものでより遠距離が聞こえるとついソチラにダイアルを合わせてしまうのです。
過去に聞こえたスペインを次の目標として交信技術に磨きを掛けたいものだ。

 ◎2008年6月末、Guam局とのSSB交信では17mバンド15mバンドで55のレポートを貰い2バンド交信にも成功した。
 9月に入り17mバンドで私としては6mで昔懐かしいVK2と3Wでの交信も出来た。
大喜びではあったが突然の出来事で15m用のアンテナで交信出してしまったのは不幸なミスマッチだ。
 彼岸の入り17mバンドもシーズンオフと思ったがサイパン島のKH0局のCQにコールし交信が出来た。
 9月末これも17mバンドでパラオ諸島コロール島T88とのQSO成功。
パイルになってからのQRP3Wは全く無力だがタイミングでカバーする。
 10月、17mバンドでハワイの局がCQを出した、カンペも無いままコールしたら51のレポートを貰らった。
相手は100Wだそうで耳が良さそう。10月7日、OM3スロバキアとも交信が出来たが聞こえていたフランスには届かぬらしい。
それでも10,000Km付近まで聞いてくれる局のあるのは嬉しい限りだ。
 10月17日、17mバンドばかりでなく15mでもパラオ諸島のT88局と相変わらず3WでQSOができた。

                  大失敗もあります

モノバンドアンテナですから運用バンドの変更はアンテナの交換が絶対必要です。
アンテナを交換せずうっかり発放した結果FT-817のプロテクターを損焼し多大な浪費となりました。
これにこりて、修理依頼中にIC-703(Max10W)を購入し5Wに設定(実測出力3W)、使用するはめになりました。
何故かハイパワー機と値段が同じなのは解せません、ローパワーの機器が減り残念です。

アンテナ設置場所の選定

基本的にベランダより外側にエレメントが出ないと電波は外部に伝播していかない。
   私の実験方法から
アースを取る事が困難な事から最適な設置場所を探しましょう。
アンテナアナライザーにアンテナを接続しSWRの計測状態のままアナライザーを手摺に沿って移動させてみましょう。
SWRの下がる場所があればラッキーです。
FT-817でも同じ調査が出来ます。
雑音のレベルが高くなる位置はアンテナ設置に適した場所になります。
取り付け可能で目立たない場所ですと最高ですが・・・ねぇ